慶應義塾大学総合政策学部卒業後、同大学院経営管理研究科(MBA)を2000年に修了。コンサルタント、コーチとして独立し、2020年で独立20周年を迎える。
ベンチャー、大企業、中小企業、様々な企業のコンサルティングのプロジェクトを経験しながら、並行する形で組織やリーダーシップの分野で慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所研究助手、中小企業基盤整備機構リサーチャーとして研究に携わる。山梨学院大学では非常勤講師として、組織行動論、人的資源管理論などの教鞭をとる。
2002年にCTIジャパンのコーアクティブ・コーチング®に出会う。左脳的な問題解決に限界を感じる中、コーアクティブコーチングという人の可能性を最大限引き出す関わりや、コーアクティブリーダーシップという自分や世の中への視座やアプローチの有効性を実感する。また、その学びのアプローチである体験学習の力に魅了され、現在はCTIジャパンにてコーチの養成、国内外でリーダーシップのトレーニングに注力。こうした経験から、多様性は豊さであり、多様性を受け止めるには、個人の中にある多様性を認めることから始まると確信。コーチングやワークショップを通じて、多様性を受容し、人や組織の力の発揮を促すスペシャリストとして活動している。
プライベートでは2010年に結婚し、2011年に長男を、2014年には二男を、2018年には長女を出産。4年ごとの妊娠出産という自らの経験から、妊娠出産を契機として、ひとまわり大きく挑戦をする「マタニティリープ」のコンセプトを広めたいと思い、2022年に会社化。マタニティ期、子育て期の人生の転機をMaternity leaveというよりもMaternity Leap(マタニティをきっかけとした飛躍)につなげていけることをモデル化し、プログラムを提供するなど、メンタリングも併せてつなげつつ、エンパワーする活動をしている。
ロジカルな左脳的アプローチの限界を超える
私がコーアクティブコーチングに出会ったのは26歳の時、当時コンサルティングやベンチャー投資に関わる仕事をしていました。経験も知識も全然足りない、そして目の前のクライアントさんの役に立てているのか、そんな問いを持ちながら、日々過ごしていました。
その時に友人に紹介されたのがコーアクティブコーチングの基礎コースのワークショップでした。本を読んだり学んだりすることはとても好きだったのですが、体験学習から学ぶワークショップスタイルのものに初めて出会ったのがCTIのワークショップでした。その衝撃たるもの、人生を揺らがせるものでした。ロジカルに左脳を使って問題解決をすることが、世の中や自己成長の唯一の手段だと思っていたところに、複雑な問題を解決する第3の道とも言えるものがここにあると直感し、老若男女が同じ平場で学び合うスタイルにすっかり魅了されてしまいました。
現在コーアクティブコーチングとリーダーシッププログラムのファカルティをさせてもらっていますが、20年以上も前のこの奇跡的な出会いはその後の私の人生を大きく支え、今もなお仕事として、人として影響を与えています。
コーチングの「ニッチ」=エリアや対象
20代のとき
コーアクティブコーチングを学んでいた当時、新規事業立ち上げの技術屋さんにコンサルティングをしていたことから、同じ対象の方にコーチングを提供することで、エンジニアから経営者になる応援をコーチングでさせてもらっていました。また、コーチングがまだあまり認知度が高くない中でも興味を持って頂いた方にコーチングを提供していました。管理職やエグゼクティブコーチングも行ってきました。
30代以降
30代中頃に結婚し、出産、育児を経験する中で、同じように結婚、出産、育児、復職される方をコーチングする機会が増えました。また、子供を持ちながら昇進する、復職をきっかけにワークライフバランスのをどう維持するのかということをテーマにされる方がクライアントになることが多くなりました。
私も三人の子供を出産し、育てながら仕事も継続していたので、「マタニティの輪」というコーチングツールを作ったり、企業の中で復職する方にコーチングを提供するなど、共感と応援できる喜びを感じながらコーチングさせてもらっています。
「マタニティリープ」というニッチ
こういった自分の経験とコーチングの実績から2020年にマタニティリープ=「マタニティを飛躍の機会に」という考え方を提唱するに至ります。コーチングではどんな人に、どんな領域の人にコーチングを提供するのかを明確にすることを「ニッチ」と言いますが、現在の私のコーチングのニッチは30代、40代の男女問わず、結婚出産子育てと仕事の飛躍をあきらめたくない方へのコーチングです。
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