林 美輪 Rim Miryun

私とコーチングの出会い

やり方ではなく、あり方を問われる

大学2年生の20歳の時、授業の初回ゲスト講師としてやってきた、女性との出会いがきっかけです。

その方は、コミュニケーションを学ぶという目的で担当講師から呼ばれてやってきて、自分が「どこから」話をしているのか、相手の「どこに」焦点をあてて話をきくのか、教えてくれました。

今思えばコーアクティブ・コーチングのエッセンスを伝えてくれていたと思います。

ワークの記憶は曖昧ですが体験として残っているのは、初めて自分自身をまっすぐに認知してもらい、可能性に関わってもらった衝撃でした。

また、最後に100名程度の受講生で大きな輪をつくり、ひとりひとり、声をだしてチェックアウトしたのですが、その時、すべての声を大切にするあり方をその講師から受け取り、「人は人に対してこんな関わり方ができるのか」と感動したことを覚えています。

授業が終わったあと講師に駆け寄り「何をしている人ですか？」と聞くと、「コーチです」という答えが返ってきて、この時はじめてコーチングに出会いました。

なぜ、コーチングをするのか

制限や分断の意識から自分を解放し、生まれ持ったギフトを社会に放つ

私は在日コリアン3世です。国籍が韓国なのに日本で生まれ育った自分にとって、生まれ持ったものによって分断のインパクトを経験する出来事が人生でいくつかありました。

その経験は初めは怒りと悲しみで、自分がここにいる価値を示さなければ生きていけないと思い、強くちゃんとした人として、欠けてはならないと思っていました。

しかし、コーアクティブコーチングを受け、コーアクティブリーダーシップを学び続ける中で、自分を抑える必要なんてどこにもない、そもそも、すべてはつながっていることを信じたい、自分の願いを活かして平和を知らせるように生きたいという想いに変化しました。固く結ばれていた力がすっと抜け、自然体な自分になる感覚でした。

私がコーアクティブコーチングで学んだのは、コーチとクライアントが真実に関わることで、クライアント自ら、生命を力づける選択をするパワフルさです。

私にとって、コーアクティブコーチとしてクライアントに関わる時間は人生の中でも宝物です。一期一会のご縁を大事に、コーチングセッションにお誘いできることを楽しみにしています。

コーチングで大事にしていること

●すべての声を聴く
社会に多様な声があるように、自分の中にも様々な声があり、それは常に変化していきます。どれも出してみることで気づくことがあり、リソースになると信じています。今この瞬間にあるものに光をあてながら一緒に創っていくセッションを大切にしています。

●関係性に力がある
お互いに無理をせず、率直でクリアな協働関係を大切にしています。上下関係ではどちらかに力の負担がかかりますが、お互いに力をかけあうと、ダンスのようにリズムができます。そこから起こる何かを楽しんでいきたいと思ってます。

●気軽さ、イキイキさ
コーチングセッション中、よく笑ったり、いろんな実験を一緒に試してみたり、大切な話を扱いながらも、お互いに気軽に関わりあうことを大切にしています。

●私も学び続ける
私自身もコーチングを学び続け、人生の目的を生きることを共に探求します。

私は、こんな人です

大学卒業後、新卒入社では、新聞、雑誌の紙媒体を扱う広告代理店にて6年半営業職を務めていました。

2015年CPCCを取得し、挑戦する人を応援したい想いを起点にビジョンが重なる企業と職種を選択するようになり、2016年「誰もがやりたいことを実現する」というビジョンを掲げるクラウドファンディング運営会社に転職し、企画から達成まで実行者の伴走支援をするキュレーター職に就きました。

その後、人と事業の両方を支援をしたい想いから、現在はNPO法人ETIC.にて、コーアクティブコーチングを土台としながら、社会課題、地域課題を解決するために事業を起こす起業家の事業支援プログラム運営や、起業家、挑戦者に関わっています。

コーアクティブコーチングの他に、ネイティブインディアンの智慧を体系化した内なる平和を生きる旅「ファーストピース・サークル・ラーニングジャーニー」のサークルリーダーとしても活動しています。