大学卒業後、大手マーケティングリサーチ会社に9年半ほど身を置き、管理職まで経験。その後、2016年に株式会社リクルートキャリア(現リクルート)でキャリアアドバイザーに転身し、3年間でおよそ200名の転職を支援。2019年に独立し、現在はパーソナルコーチ、ファシリテーター、研修講師、リトリートデザイナーとして活動。
2014年にコーチングの存在を知り、プロコーチになることを夢見るようになる。コーチングによって、「定年まで企業で働く」という固定観念が揺らぎ、より自由な生き方を自ら選び取ることの大切さに気づく。
コーチングを「人を自由にする知恵(リベラルアーツ)」の一つと捉え、囚われや思い込みから解放され、より善い人生を歩みたいと願う30代を中心とした企業の管理職の方々に、胸に秘めた願いを具体化し、選んだ生き方を実現するための支援を行っている。
キャリアカウンセリングの豊富な経験と、哲学、人類学、心理学を横断した深い人間理解が強み。
住まいは東京で、一児の父。ふだんから、読書、リトリート、そして子守りの時間を大切にし、これらの時間を通じて得たインスピレーションをコーチングにも活かしている。
筑波大学社会工学類卒業、一橋大学大学院経済学修士。
国家資格キャリアコンサルタント
CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)
自分が望む生き方に遠慮せず、自由に生きる
コーチングとの出会いは、私にとって人生の大きな転機でした。30代前半、私はマーケティングリサーチの企業で働いていましたが、仕事にやりがいを感じず、ただ逃げ出したいという思いでいっぱいでした。昇進してリーダークラスになったものの、それすらも望んでいたわけではなく、本当は「嫌だ」と言いたかったのに、言えなかったのです。
そんな中で転職を考えてみても、どの業界に行きたいのかすら分からない。結局、ただ現状から逃れたいだけだったのです。その結果、心身にも支障をきたし、ついには休職することになりました。
休職中、何もすることがなく、手持ち無沙汰な時間を過ごしていました。そこで私は、本に手を伸ばし、次第に「コーチング」というワードが気になるようになってきました。そして、ついに「ザ・コーチ」という本を読んだとき、それまでずっと探していたものをようやく見つけたという感動に包まれました。世界の見え方が一変し、価値観が覆されるような衝撃を受け、興奮がおさまりませんでした。これだ、これこそが私が求めていたものだと確信しました。
コーチングとの出会いを通じて、私の中で最も大きく変わったことは、「自分が望む生き方に対して遠慮しなくなったこと」です。自分が本当に望むことを追求することは、時には対立を生むこともありますし、他人に迷惑をかけることもあるでしょう。しかし、それはお互いさまであり、適切な段取りとタイミングを考えれば、お互いが納得できる方向性を見つけることは可能だと気づきました。
今では、自分が望む生き方に遠慮せず、自由に生きることに挑戦しています。コーチングは、私自身の可能性を広げ、他人と共に生きる道を示してくれたのです。
“問い”を持って世界との関わりを広げる
コーチングは、自分の気持ちを解放し、自分らしい生き方を取り戻す有効な手段です。ふだん、私たちは真剣に話を聴いてもらえることが少ないのが現状です。まず、聴かれることで、自分の内側を探究し、価値観や願いなどを言葉にすることで、自己理解を深めることが大切です。
さらなる変容には、“問い”を持って世界との関わりを広げることが重要であると感じています。そのため、私は自然の中で少人数で集って対話するリトリート*や、本をきっかけにともに変容を促す読書会など、自身が主催する対話の場も積極的に設けています。
これまで、クライアントの方々もリトリートや読書会に多く参加してくれています。コーチングと並行して、自然や文化、そして他者から気づきを得ることで、自分で問いを立て、その問いを深める機会が増えることを願っています。また、互いに気づきを与え合うような、真に安心して対話できる居場所があることが、自由に生きる土台だと信じています。
*リトリート:いつもの生活から一時的に離れ自分自身と向き合ったり、対話や体験を通して、精神的な気づきを得る時間を持つこと。
“暇のある営み”を大切にする
“暇”とは、自由に使える時間、つまり余白です。
私は常に“暇のある営み”を大切にして、日々を過ごしています。
まず、私はとにかく本を読むことが好きです。ほっといたら一日中本を読んでいることもあります。特に哲学、人類学、心理学などリベラルアーツと呼ばれる、人間の本質に迫るジャンルの本に惹かれます。最近は、エッセイや小説を読むことも増えてきました。クライアントさんには、セッションの中で、その方のテーマに役立つ本を選書してご紹介することも多いです。
また、ふだんは東京で生活していますが、研修やリトリートで地域に行くことも多く、都会と地域を行ったり来たりしています。時間に縛られず、地域の自然や文化、人に触れることが、私自身の自由な生き方を支えてくれていると実感しています。
あと、子どもと過ごす時間も大切にしています。それは子どものためでもあり、同時に自分自身のためでもあります。子どもは感性を教えてくれる先生であり、自由に生きる天才です。子守りの時間を通して、むしろ私が教わっていることが多いのです。
日々の生活や仕事の中で、新たな問いを見つけること、それにじっくり向き合うためには、暇な時間が欠かせません。忙しい現代社会において、“暇のある営み”が広がることを心から願っています。
コーチングセッションをご希望の方は、こちらから、本人に直接お問い合わせください。
個人セッションのお申し込み、ご相談などは、こちらのフォームよりご連絡ください。