初めての対面セッション、
クライアントは親子で現れた!

最初のクライアントとの出会いは?

当然、最初はクライアントがいなくて、まわりの人に声をかけまくりました。「コーチング始めたので、お試しセッション受けませんか?」ってアドレス帳にある300人くらいにメールをしました。

でも、まったく反応がありませんでした。ただ、一人だけお返事があったんです。社会労務士の学校で同じクラスだった60歳くらいのおばさまが、「娘が興味を持っているわよ。」と連絡をくれました。

ぜひお嬢さんにお試しセッションさせてくださいとアポイントを取って、新宿のセンチュリータワーで待ち合わせたんです。そしたら、おばさまとお嬢さんの二人で現れたんです!

私「コーチングはマンツーマンでやるものですよ。」っていうことも伝えていなかった。あ〜どうしよう!と思っていたら、その親子がモンブランとかオーダーし始めて、セッションする雰囲気じゃなくなっちゃった。(笑)

焦って「あの、コーチングはいろいろ質問するんですよ。」と説明したら、おばさまが「じゃあ、娘と話していいですよ。」という隣で、いろいろ質問したんです。

CTIの応用コースが終わって1年くらい経っていたので、何を聞いていいのかもわからない。そのうちお嬢さんが困った顔して、、、30〜40分くらい気まずい会話をして終わりました。

二人を見送った後、ぐったりしたのを覚えています。今思えば、何をするのかもわからないのに来てくれたあのお二人には感謝しています。

それから、どうされたのですか?

最初に300人に声をかけちゃったから、もう声をかける人がいないんですよ。上級コースを受講するには、最低5人の有料クライアントを確保することが必要条件なのに、クライアントがいなくて焦って、まず会社の同僚2人にお願いしました。

それから、異業種交流会で会った人に「コーチングやっているんですけど、よかったらモニターやりませんか?」って頼みました。

さらに、クライアントに人を紹介してもらって、それでも4人。最後の1人はCTIの後輩で、何とか5人かき集めました。最初のフィーは1回2,000円、私のコーチングにお金を払ってもらってごめんなさいって感じでした。

そんな状況でも諦めずに続けられたのはどうしてですか?

応用コースの同期に「コーチで起業する。」って言ったら、「無理だよ。」って言われました。上級コースの仲間も「私、もう諦めたよ。」って言っていました。

それを聞いて「おかしいじゃん!コーチってクライアントに希望を与える仕事なのに!!!なんで自分が希望を失ってるの?おかしいじゃん。」って思ったんです。

会社は辞めちゃってて、サラリーマンに戻るのは嫌だった。
父はいつでも戻ってきていいよって言ってくれていましたが、それをやってしまったらもう働かなくなるとわかっていたから、「自分で暮らすぞ、82,000円の家賃を払い続けるぞ」って決めていました。

その頃の収入は2万円くらい、生活するのだけで30万円くらいかかってました。退職金と週に2回派遣の仕事はしてたけど、本当にコーチングをやらないとまずかった。預金残高が減る恐怖、、、このままじゃいけない、クライアントさんが来る仕組みを作らなくちゃと思いました。

それで、起業家コンサルにお金を払って教えてもらいました。メール講座を作り、ブログの読者に紹介して、3ヶ月くらいかけて仕組みを作りました。そうしたら上級コースの終わりの頃には常にクライアントが10人いるようになりました。

「やり抜けるかどうか」は
努力なんです

そのあたりの行動力がすごいと思うのですが、そのパワーはどこから来てるのですか?

たぶん基本が努力家なんですよ。「自分の欲しいものは努力すれば手に入るよ。」って父から教えられました。

私が中1の時に、父がNHKの英語のテキストを買ってきてくれたんです。「これを毎日聞いて勉強しなさい」って言われて、毎日やりました。大学でも英語サークルに入ってたら、本当に英語がしゃべれるようになったんです。この体験が大きかったと思います。

メール講座の内容も1通につき5回くらいコンサルの人に添削してもらうんです。これは「なぜ自分がコーチングをしていて、どんな人に届けたいのか」ということについて真剣に自分と向き合わないと書けないんですよ、もう泣きながら書きました。

文章があるだけじゃダメなんです。自分の思いがそこにないと伝わらないんです。コンサルを雇っても、ここをやり抜けない人が多いんだと思います。

どんな人にコーチングしたいと決めたのですか?

自分に価値があるということに気づいてない人、やりたいことを見つけたい人、昔の私みたいに人から評価されることが自分の価値だと思っている人。

そして、やりたいことを見つけるだけじゃなく、実現してほしいんです。こんな私にだってできたんだから出来ないはずがないと思うんです。

たとえクライアントさんがコーチングの最初に「自分のやりたいことがわからない」と言っていたとしても、2〜3ヶ月セッションを続ければ、絶対クライアント自身がやりたいことを見つけるっていう確信があります。

そこまで言いきれる自信はどこから来るのですか?

とにかくコーチングをたくさんやってきました。累計でコーチング時間が2700時間を超えたくらいです。ここまで6年弱なので、年間500時間以上コーチングしていることになります。

一時期クライアントが55人いたことがあり、月に100セッション近くやってたこともありました。ある意味で限界までやったと思います。

2年くらい経った頃から「コーチングを受けて本当によかった」という声が増えてきました。その頃からクライアントに嫌われるのが怖くなくなったんです。

ある時、50代のサラリーマンの男性とのサンプルセッションで質問をしたら、その方がすがるような目で見るんです。思わず「私の顔に答えは書いてないですから。」って言ったんです。後日「すごくショックだったけど、目が覚めた。」って言ってくれました。

リーダーシップ・プログラムの受講後もコーチングが変わりました。より自由になった。自分からベラベラしゃべるようになりました。今、資格試験を受けたら、きっと喋り過ぎで落ちるかも(爆笑)。

相手が傷つくんじゃないかと思うようなことも、相手のために躊躇なく言えるようになりました。それはコーチのときも、家族といても、友達といても、変わらないですね。

うまくいかない時もあったと思います。そういう時は何が支えになったのですか?

うまくいかない時はすぐ寝ちゃうんですよ。(笑)
あとは行動する。そして、私は「コーチングがやりたいんだ」という気持ちがとにかく強いですね。

「上手くいかないんじゃないか」っていう不安は、先が見えないから不安になるんです。そういう時はだいたい行動しないで妄想している。だから行動すればその不安は減るんです。

コーチング体験者を
日本で600万人にしたい

この先に向けて、どんなビジョンを持っていますか?

コーチングを仕事として日本に定着させたいです。600万人、人口の5%がコーチングを受けたことがある状態を作りたいんです。この数字ってスポーツクラブに登録している人の数字らしいんですよ。スポーツクラブって一般に普及しているじゃないですか。そんな感じにしたいんです。

自分がコーチングできる人数には限界があるから、職業としてのコーチを増やしていきたい。コーチングのスキルを学んだけれど、集客のスキルがわからない人向けにワークショップを開催していきたい。そう思って今年の1月から起業塾を始めました。

日本にコーチングを普及させるんです。だから一般社団法人全国コーチング普及協会というのを作りました。

マンツーマンのコーチングは受けないけれど「やりたいことを見つけたい」という人向けにワークショップを開催したり、コミュニティを創ったり、グループコーチングとかもしていきたい。

女性を中心に広がって、30代のOLさんたちが普通に「コーチングっていいよね。」という社会にしていきたいですね。

インタビューを振り返って

コーチの「本質的な変化」の物語

とにかく、行動の量と明るいパワーに圧倒された楽しい時間でした。普通だったら失敗して落ち込んでもおかしくないような出来事を、笑い飛ばして次の行動の糧にしていっているところが本当に素晴らしい、と思いました。

そして、これは一人の人、そしてコーチの「本質的な変化」の物語だな、とも感じました。

お母さまとの関係を見つめ直したところから、「ありのままの自分に価値がある」と気づいたコーチングが彼女を本質的に変えました。そこに見つけた響きの源泉が今も彼女を動かし続けているように思います。

これからもその響きが彼女の行動とともに波紋となって広がっていく先に起きていく未来が楽しみです。

 

響きから生きる人たち インタビュー
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